2020年7月2日、東京、マサチューセッツ州アンドーバー – アラスジャパン合同会社は本日、プラットフォームサービスの一部としてダイナミックプロダクトナビゲーション(以後 DPN)を提供開始したことを発表しました。DPN は、一連の Aras Innovator のアプリケーションやカスタムアプリケーションに対して幅広く利用でき、ユーザーは製品全体のデジタルスレッドを元に 3D アセンブリデータの閲覧や検索、詳細分析が可能となります。また、3D データに関連した PLM 業務データの検索や特定、相互作用を、製品開発の領域に留まらず企業全体に拡げることができ、デジタルスレッドによるつながりが、より一層効果を発揮します。

Aras の DPN は、3D ビューイングを、従来の静的な CAD ベースの形状表現から、業務データを用いてユーザーが 3D ビューを構成するというインタラクティブな機能へ、大きくシフトしました。単に CAD の属性ではなく、PLM が保持する情報に基づいて 3D データを選択して表示できる機能は、あらゆるユーザーにとって効果的であり、3D データを早くから、かつ状況に応じて活用できます。たとえば、製造担当者はシーケンスに基づいて生産の工程順序を割り当てたり、品質担当者は不具合や是正・予防処置レポート(CAPA)が特定したアイテムを可視化したり、保守担当者はサービス情報を元に部品単体を簡単に切り出して表示させることができます。

この新機能により、組織の様々なユーザーは 3Dデータに対してクエリを作成し、その場の条件を基にインタラクティブな構成表現を反映することができます。すなわち、特定の質問に対して適切な文脈で製品を表示してすばやく応えることが可能です。ダイナミックな応答により、たとえば、変更要求が保留されている部品のハイライト表示、シミュレーションの基準を満たしていないアイテムの視覚的な識別、特定のベンダーや国で生産されたコンポーネントの表示など、条件が複雑な組み合わせのデータを視覚的に確認することができます。

DPN は、特殊な CAD 知識や CAD ライセンス、手作業によるデータ変換などは必要ありません。DPN はブラウザベースのため、非 CAD ユーザーにとっても直感的に操作できます。CATIA、NX、Creo、SOLIDWORKS などのほとんどの主要ツールのネイティブ CAD フォーマットから高精度で軽量なビューが自動変換されます。

「従来のデジタルモックアップツールは、3D ビジュアリゼーションの重要な活用法を見落としていました。つまり、製品のフィジカルな設計データからビジネス情報を見つけることが苦手でした」と Aras のプロダクトマネージメント担当 SVP の John Sperling は述べています。 「DPN は部品番号などの抽象的な条件で検索するのではなく、扱いやすい 3D 表示を提供するため、製品を視覚的に確認し、関連するビジネス情報を見つけることができます。デジタルスレッド全体を紐付けて管理する業界最高水準のAras の機能により、DPNを使用した視覚的な検索から、製品に関するあらゆる情報が見つかります」

Aras のサブスクライバーであれば、追加料金なしで DPN を利用できます。

参考情報
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Aras について
Aras は、産業用デジタルアプリケーションのためのレジリエント(しなやか)なプラットフォームを提供しています。当社のオープンかつローコードなテクノロジーにより、ますます複雑になっている製品の設計開発、製造、保守等の部門を対象に、柔軟でアップグレード性を備えたソリューションを迅速に提供しています。Aras のプラットフォームおよび製品ライフサイクル管理(PLM)アプリケーションは、製品ライフサイクル全体およびサプライチェーンの、あらゆる部門・部署のユーザーを重要な製品データやプロセスと繋ぎます。米国マサチューセッツ州アンドーバーの本社をはじめ、世界の主要なオフィスから、350を超えるグローバル顧客と25万を超えるユーザーをサポートしています。Aras Innovator プラットフォームは無料でダウンロード可能で、すべてのアプリケーションはアップグレードを含めて単一のサブスクリプション価格でご利用いただけます。川崎重工業、デンソー、日産自動車、⽇⽴製作所、富士フイルム、村田製作所、ルネサス エレクトロニクス、Airbus、Audi、GE、GM、Microsoft などの顧客に採用されています。

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